男性の薄毛はＡＧＡによるものが
ほとんどですが、その薄毛は
特徴的な進行過程を取ること
で有名です。
薄毛の発現の形態別に
Ｏ字、Ｕ字、Ｍ字のタイプに
分かれていますが、
今回はＭ字タイプのハゲ薄毛
について解説していきます。
Ｍ字ハゲとは？
Ｍ字タイプのハゲは両方の生え際が
薄毛になる現象です。
ハゲのラインがアルファベットの
「Ｍ」の字になることから
通称としてＭ字ハゲと呼ばれます。
これはハゲ症状の原因ではなく、
発現形態（見た目）に着目した
呼び名です。
Ｍ字ハゲの進行過程は？
Ｍ字ハゲのごく初期の症状としては
軟毛化といって髪の毛が細くなり、
ハリやコシがなくなる現象が
先行します。
体内の男性ホルモンの影響で
髪の毛が上手に育てなくなるためです。
そしてその細い抜け毛が
増えていきます。
抜け毛の量が増えると、
次第に地肌の露出強度が上がり
いわゆるハゲとして
視認されることになります。
このように生え際で起こった
Ｍ字ハゲは、今度は頭頂部に
向かって禿げあがっていきます。
初期から中等度の段階では
生え際のみで済みますが、
放置していると多くの場合
額の上部でも軟毛化と薄毛が進行し
前頭部全体のヘアラインが
上がっていきます。
さらに年数が経過すると、
人によっては頭頂部でも
ＡＧＡが発症します。
Ｍ字ハゲの進行速度は？
進行が自然に止まることはない？
Ｍ字ハゲを含むＡＧＡの症状は
進行性の症状ですので自然に
薄毛の進行が止まることはありません。
風邪などであれば体の抵抗力によって
自然回復することができますが、
ＡＧＡは体内で薄毛を引き起こす
ジヒドロテストステロン（ＤＨＴ）
という男性ホルモンがヘアサイクル
を乱すことから起きる症状です。
症状の強度が強まることはあっても
自然に薄毛の進行が止まることは
通常考えられません。
ただし、
その進行の速度は極めて緩やかです。
ＤＨＴが毛根に対して
脱毛信号を発して髪の毛の成長を
阻害し始めると上述した
軟毛化現象が起き始めますが、
それが実際に目に見えて
髪の毛が細くなり抜け毛が
増えてきたな、と気づくまでには
数年かかります。
抜け毛が増え始め、ハゲが露出し、
これが頭頂部に向かって広がって
いくにはさらに数年～十年程度
必要です。
ただし薄毛の進行速度は
遺伝や生活習慣がからむため
個人差が大きくなることは
覚えておきましょう。
進行を止める方法
Ｍ字ハゲの進行を止めるには
有効な複数の方法を
組み合わせて実行するのが効果的です。
最も効果があるのは
病院で処方される専用の治療薬
を使って、Ｍ字ハゲの根本原因に
アプローチする方法です。
病院ではプロペシアといった
ＤＨＴの発生を抑制する薬
の処方を受けられます。
この系統の薬はＤＨＴの発生
そのものを抑制してくれる薬です。
また、病院ではさらに、
回復の時間を早めることができる
ミノキシジル製剤などの
発毛剤も処方されます。
ＤＨＴを抑制する薬はいわば守りの効果で
進行を止めますが、さらに毛根の
活性化作用など攻めの効果をプラスして
短期間で太く強い髪の毛を
育成できるようにします。
ただ本人も生活習慣の
改善を行わないと思ったような
治療成果を得られないことがあります。
従って医師任せ、薬任せでなく
本人も治療に積極的に
参加して、見直すべき点を改善する
という姿勢が必要と言えます。
まとめ
今回は男性に多いＭ字ハゲについて
進行速度や改善方法などを見てきました。
Ｍ字ハゲは症状の進行スピードは遅く
ごく初期の段階ではハゲができる
前に髪の毛が細くなる
軟毛化現象が先行します。
この症状を捉えて、
「もしかしたらＭ字ハゲの前兆かも」
と気づくことができれば、
早めの手当を行うことで
ハゲになるのを防ぐことも十分に可能です。
Ｍ字ハゲを含むＡＧＡの治療は
手を付けるのが早いほど治療効果も高い
と言われています。
前兆に早く気づけるように
しておくことが得策です。
Ｍ字ハゲに関しては
専門医の方の直接インタビューも
行っています。
こちらも参考にしてみてください。
